推し活

【推しから離れたい】「ファン」から「ガチ恋(リアコ)」になり人生が壊れ始めた3ヶ月

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「推しから離れたい」なぜそんなことを思うんだろう。

「日々のストレス発散」のために推し活していただけだったのに…。

 

私がその韓国アイドルのファンになったのは、1年前。 

その日の私は、お客様からのメール対応で疲弊しきっていた。

 

私の仕事は家でパソコンとじっくり向き合って行う仕事だ。

楽しくて始めた仕事であったが、 仕事でモヤっとすることがあると、さすがにストレスが溜まってくる。

 

「パタン」

「はぁ〜」

PCを閉じて、ため息をつく。

 

肩を回しながら簡単な昼食を持って、テレビの前に向かう。

 

オフィスで働いていた時は、昼に同僚と話すのがストレス発散になっていたが、 在宅ワークを始めてからというもの、ストレス発散は食事とテレビになっていた。

 

「カチッ」

 

いつも通り昼食を前に、なんとなくテレビをつける。

 

するとふと

男性のサバイバルオーディション番組に目が止まった。

 

「最近この手の番組多いなぁ…」

 

そんな風に思いながらも、他に面白そうな番組がやっていなかったので、

その日のご飯のお供は、そのオーディション番組に決まった。

 

昼食を食べながらボーッと番組を見ていると、右も左もイケメンかつ可愛い子だらけ。

 

ただ、30代にもなってくるとイケメンの見分けがつかなくなる。

そして、20代の頃の胸が踊るようなときめきもない。

 

「もう年をとったなぁ…」

「でも、推しを見つけたほうが楽しいよなぁ…」

 

 サバイバル番組は「推し」を見つけて 見るのが楽しい。 デビューしたら熱は冷めていってしまうのだけれども…。

そんなことをぼんやり考えながら、昼食に手を伸ばす。 

 

そんな時、

「聞き覚えのある歌」が、歌声が耳に入ってきた。

 

 

「あっーーー」

前のオーディション番組で、少し推してた子が歌っていた歌だ。

 

 

聞き覚えのある歌に顔をあげると、

 

 

20代だというのに、10代のようなあどけない、

でもその体からなぜか「確固たる信念のようなもの」を感じさせる

でも 少し自信がなさげな

男の子がその歌を歌っていた。

 

 

そして、なぜか自分でもわからないのだけれども、

その子のパフォーマンスの時だけ、ひとときも目が離せなかったのだ。

 

 

そして、なぜだか

その子のシーンを5回ほど巻き戻して見てしまっていた。

 

 

私は 第六感で動いてきた方だが、

今思えば、ビビッと第六感が働いた瞬間だったーーーー。

 

 

「推しを君に決めた。」

思わずそう呟いた。

 

「楽しい、正しい推し活」ができていた1年前

サバイバルオーディションではトラブルもたくさんあり、私の「推しの子」がデビューできるかどうかハラハラさせられたが、

無事に「推しの子」は上位圏でデビューすることができた。

 

 

余談だが、携帯を何台も使って、

毎日必死に「推しがデビューできますように…!」と投票したのは、これが初めてである。

 

それほど「これからもこの子を見続けたい…」と思わせてくれる推しだった。

 

 

過去の話をすると、私は「サバイバルオーディション」 という番組が面白くて好きだ。

だけど番組中で推していた子でも、番組が終わると、徐々に熱が冷めていくことが多かった。

 

 

きっと「その子がすごくタイプ!付き合いたい!」というよりも、

誰かが、何かに必死に頑張っている過程」を見て応援するのが、好きだからだと思う。

 

 

でも今回の推しに関しては、

デビューしてからもなぜか、もうちょっと見ていたい気になる存在だった。

 

 

おそらく彼が、「まだ若く、不完全なままデビュー」したからだと思う。

 

 

番組を卒業しアイドルになると、オーディション番組の頃とは違って「綺麗なキラキラした姿」しか見せてくれなくなる。

 

 

でも彼は、裏表のない本当にまっすぐな性格で、

「アイドルになってからも、成長する姿を見せてくれるんじゃないか…」

 そんな期待があったからかもしれない。

 

 

実際に推しの子は、

アイドルになったなってからも自由奔放で、

若さゆえの自由な発言などで

こちらが冷や冷やしてしまうこともあったけれども

 

 

彼のまっすぐさや、 パフォーマンスに対しての真面目さ、情熱は変わらず、

彼がどんどんアイドルとして成長していく姿を、我が子のように見守りながら、

 

 

ファンは10代20代のかわいい若い子が多いので、

「いつか彼に会う時、少しでもマシな姿で会えるように…」

とほんの少しの自分磨きもしながら

 

楽しく推し活ができていた。

 

この時までは…。

 

状況が変わり始めた「正しい推し活」

その楽しい「推し活」の様子が変わり始めたのは、遡ること5ヶ月前。

 

「アイドルとメッセージのやり取りができる」

そんなアプリが登場したのだ。

 

ざっくり言ってしまえば、

「アイドルとLINEのようなやりとりができる」アプリだ。

 

例えばアイドルが

「おはよう。よく眠れた?」と送ってくると

 

LINEのようなトーク画面でファンが

「よく眠れたよ。⚫︎⚫︎君は?」

みたいに、メッセージが送れるアプリ。

 

しかもなんと

AIや事務所ではなく、本人が全てメッセージをチェックし、メッセージを送ってくれるという仕組み。

 

「神アプリ…。」

 

思わずそんな言葉が漏れ出た。

 

 

アイドル側は、 たくさんのファンからのメッセージが一覧で見れるし

そのメッセージに対して、ファン側に 一斉送信しているわけなので、

いわばXや Instagram の投稿と形式は変わらないのだが…。

 

 

ファン側としては、自分のメッセージを他の人に見られることもないから、気軽に送れるし、

LINE のような画面に見えているので、「1対1でメッセージのやり取りができている」という勘違いを体験できる。

なんとも「沼らせる仕組み」のアプリが登場したのである。

 

 

「このアプリを入れてしまったら、確実に沼る…。」

仕事にも集中したかった私は、しばらくそのアプリを入れないでいたのだが、

 

 

Xで「こんな返事が帰ってきた!」「 こんなことを言ってくれた!」などの報告が上がるのを見て…

 

「えぇい!」

「ちょっと見るだけ。」

 

なんて自分に保険をかけながら、その神アプリをスマホにダウンロードしてしまった。

 

 

「ついにダウンロードしてしまった…。」

 

 

すると

「ピロン」

 

早速メッセージが届いた。

 

 

「今日から僕たちは友達だよ!

  ここで 楽しい時を過ごそう!」

 

 

私だけに送られているメッセージでないことも、知っている。

アプリに入会した人全員に送られていることも、知っている。

 

 

なのに

「あの大好きな推しと、この画面上で繋がれている」

ことに感動さえ覚えた。

 

 

そして「どうせ 読まれないだろうな」「 読まれても、匿名だろうし…」なんて思いながらも

「⚪︎⚪︎だよ!よろしくね!」というメッセージを送ってみた。

 

 

もちろん個別に返信が返ってくることはなく、

翌日には

 

「収録したよ。」

なんてチグハグのメッセージが送られてくるのだが。

 

 

噛み合わない会話をしながらも、

推しに直接応援メッセージを送れるのが楽しくて、

それから、私はまんまとその メッセージアプリにはまっていった。

 

 

「今日はこんなところに行ったよ。」

 

2日から3日に1回来る、

推しからのメッセージを楽しみにしては、

 

「大好き」

「コンサート かっこよかった!」

 

などのあふれる思いを一方的に送っては「推しとの擬似LINE」を楽しんでいた。

 

 

そんなある日。

 

「今日は何食べたの?」

その日も、 返事が減ってくることなんか一切期待していない、 推しとの会話を楽しんでいる「つもり」 メッセージを送ってみた。 

 

 

「トンカツを食べたよ!」

 

…えっ

 

ドキッーーーーー

 

心臓が音を立てて、早くなった。

 

 

いや、まさかね。

「今日は何食べたの?」

なんてただの挨拶だし、他の人も送っているから、他の人のメッセージ見た返信よね…。

 

 

舞い上がりそうな自分の気持ちを抑えつつ、 

「美味しかった?」

なんて送ってみる。

 

 

すると…

「おいしかった!おすすめ!」

 

 

「推しと会話が続いている…?」

 

 

「まさかね…?」なんて思いながら、

その後も会話が続く度に、知らず知らずのうちに、私はのぼせ上がっていった。 

 

 

「推しとファン」

 

自分だけは「当たり前の、超えてはいけない線」を引いて、

わきまえて推し活をしているつもりだった。

 

この時までは。

 

 

だけど、会話が続いていることを知った時、

今まで「テレビの中だけの人」だと思っていた「推し」が、急に身近に感じはじめた。

 

 

少しずつ、「自分の心」が変わり始めていることに、私は見て見ぬふりをしてしまっていた。

 

 

不安にさせる「沼」な推しにハマっていく…

 

ある日、また推しからメッセージが届いた。

 

「明日14時ごろからOFFの時間があるから、たくさん(チャットで)話そう。」

 

推しは、 世界中にファンがいるトップアイドル なので、とても忙しい。

だから、メッセージが来るのは1日から3日に1回でバラバラ。

 

はじめ、私にとってこのチャットは、

 

「推しに愛を伝える一方的な投稿箱」

いわば SNSへの投稿のような認識だったので、返事が来なくても元々だし、頻度も特に気にはなっていなかった。

 

 

そんな推しから、「明日14時にメッセージが来る確約」が来たのだ………!!

 

通知をオンにして、わくわくその日1日を終え、朝も早く起きてしまうほど、楽しみにしていた。

 

そして、 鼻歌を歌いながら通知をオンに。

 

いつも通り仕事を始めたのだが、

「今日は推しからメッセージが来る…!」

仕事中も浮ついた気持ちで、落ち着かなかった。

 

 

そして仕事を終え、14時になる。

「そろそろメッセージ来るかな?」

ドキドキを胸に抱えながら。

 

15時。

 まだメッセージは来ない。

「まだ寝てるのかな?」

 

 

 そして18時になった。

 まだメッセージは来ないーーーーー。

 

 

「もしかして急遽 スケジュールが入ったから、夜にメッセージが来るのかも…。」

そんな淡い期待を持ちながら、夜まで待ってみたが、

 

結局夜12時を回っても、推しからその日1日メッセージが来ることはなかった。 

 

 

「もしかして約束したことを、忘れてしまっていたのか、忙しかったのかな?」

 少し残念ではあったけど、忙しい推しのことを思うと、怒る気にはなれなかった。 

 

 

「楽しみにしていたのにな…」 

 私は、しょんぼりと少し寂しい気持ちを抱えながらも、その日1日を終えた。

 

 

そして翌日、そしてまたその翌日も

推しから連絡は来なかったーーー。

 

 

そして、4日後にようやく連絡が来た。

 

「今日はカツ丼を食べたよ」

 

 いつもとなんら変わらない推し。

「あれ? メッセージをすると言ってたのを忘れていたのかな?

忙しいからしょうがないか…な??」

 

 

自分のショックな気持ちに無理やり蓋をし、

「美味しそうだね!」

といつも通りメッセージを送った。

 

でもこの時の私の心は、

まっ白な画用紙に、黒いシミがついたように、

何か「違和感」を感じはじめていた。

 

 

それからも、たまにチャットの連絡が来ては

「今何してる?」

「大好きだよ」

「○○のこと 考えていた。」

 

などの、彼氏ばりのメッセージを送ってきては、推しは私の気持ちを振り回していった。

 

「ここままでいい…のかな?」

 

どんどん不安が募っていく…

チャットの時間をすっぽかされたことは心の隅にあったけれど、

やっぱり推しとメッセージのやりとりをするのは、とても楽しい。

 

 

気づけば、 前と同じようにメッセージを送るようになっていた。

 

「○○が好きなことを、全部やってあげたい。」

そんな風に推しからメッセージが来て、夢見心地だった 次の日。

 

 

「今日できたら電話※をしたい」

※全体に向けてのライブのこと

 

推しからメッセージが入った。

 

 

夢見心地だった私は、以前約束を何度か、すっぽかされたことを完全に忘れていた。

 

 

「楽しみにしてるね!」

バカな私は、また同じようにライブを待っていた。

 

そして、やっぱりその日に連絡は来なかったーーーーーーーーー。

 

今考えれば、何度もすっぽかされているから学ぶべきなのに。

 

 

でも、推しは「他人」であって、彼氏や友達ではない。

だから「約束したことを守って」なんて、お願いすることもできない。

 

そんなふうに、苦しい思いを見ないように蓋をする度に

 いつのまにか、 私の心の中には、 大きな真っ黒い鉛のようなものが、どんどんと幅をきかせて居座るようになっていた。

 

 

「もしかすると、私は間違った人を推してしまっているのかな?」

 ふとそんな思いが、頭をよぎった。

 

 

「他の人はどう思っているんだろう…?」

そう思いXを開くと

 

 

「またすっぽかしてる〜。でも忙しいからそれ正解!休んでほしい!そんなところも好きだよ。」

と心の広いファンばかり。

 

 

「自分が深刻に考えすぎているだけなのかも…?」

 

「でも、ファンのことを一番に考えてくれている推しだったら、

約束をすっぽかすことはきっとないよね。」

 

※実際に同じグループの、より忙しい メンバーは毎日チャットを送ってくれていたし、約束をすっぽかすこともなかった。

 

そんな思いが、ぐるぐる頭の中を駆け巡っては、いつしか消えなくなっていた。

 

 

きっと推しと自分は、ペースが合わない。

 

 

推しのことは大好きだけど、

このままだとどんどん自分のことが嫌いになってしまう。

 

どうしようーーー。

 

推しから離れたい

 

「推しを嫌いになりたい、離れたい」

片思いしているような苦しさが耐えられなくなった私は、そう思った。

 

 

チャットで推しとの(擬似)関係を、どんどん深めていくうちに、

今まで気にならなかった同担の子の

 

「推しに認知されてた!」

「こんなことまで覚えてくれていた!」

「私にファンサをしてくれた!」の投稿が、とても気になるようになってきた。 

 

 

見るのをやめたいのに、

まるで引き寄せられるかのように、

常にXを見ている状況になった。

 

 

仕事中もどこか、上の空になってしまっている。

 

 

今の推し活は、「楽しいこと」よりも「苦しいこと」「悲しいこと」の方が多くなってしまっている。 

 

 

「そろそろ、どうにかしないといけない…」

 

 

推しは「僕から離れないで」とファンに言ってくれているけど、このままだと私の心がもたなくなるのは、時間の問題だと思った…。 

 

推し活は麻薬

今回のことを通して、私は「推し活は麻薬」だと感じた。

 

推しとチャットをすればするほど、

推しのコンテンツを見れば見るほど、

推しに時間を使えば使うほど好きになり、

 

いつのまにか勘違いして、ズブズブ沼ってしまう。

 

 

ただ、純粋にステージ上の彼を応援したかっただけなのに、

いつの間にか関係が深まるごとに

「理想の彼氏のようであってほしい」と願い、実際とのギャップに苦しんでしまう。

 

 

私は今まで、 地下アイドルを応援している人たち、ホストに貢ぐ女性たちを「どこか違う世界の人たち」だと思っていた。

 

 

「自分だけは、お金を出した男性にハマることはないだろう」

 そんな風にどこかタカをくくってしまっていた。

 

 

でも「いつの間にか」アイドルに、ズブズブにハマった。

そんな自分に、戸惑いを隠せなかった。

 

 

「推し活は苦しくなったら、やめどき」

だと思う。

 

だって、

「自分の日常をより良くさせるため」「自分が今より幸せになるため」に推しているのに、

自分自身の日常が壊れてしまっては、元も子もないからだ。

 

 

次の記事では「麻薬」に染まった私の心、どうやって回復させたのかを記していきたいと思う。↓

【リアコつらい&やめたい】どん底まで病んでみてわかった正しいアイドルの推し方5箇条

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