その日はよく眠れなかった。
朝起きたら胸がドキドキしていた。
推しのことを考えすぎて。
いきなりだが私は、20代のアイドルにハマっている。
30代の子供も旦那もいる私が、20代前半のアイドルに夢中になっているなんて、傍から見たらこっけいに見えるだろう。
頭の中でそんなことはわかっているのに、推しへの気持ちが抑えられない…。
なんでここまで好きになってしまったんだろう…。
「推し」を見つけて輝き始めた人生
思い返してみれば、推しとの出会いは、オーディション番組。
仕事の合間になんとなく見ていたテレビで、100人ぐらいの参加者がいる中で、やたらと輝いている子がいた。
今までオーディション番組はたくさん見てきたけど、「オキニ」の子は確かにいたけど、ガチでずっと追うほど 応援する推しは見つからなかった。
だから一目見て、その子のパフォーマンスを何度も繰り返し見ていた自分が、本当に不思議だった。
とても可愛い、自分の息子みたいな子だった。
「絶対にこの子をデビューさせてあげたい」
そう思った。
純粋なその子は、まだ20歳という若さもあってオーディション番組で素直な発言が多く、SNSで荒れかけてヒヤヒヤしたこともあるし、もうちょっと成長しないといけないなと思うこともあった。
「条件だけ」で言うと正直好きなタイプとは少し違ったけど、歌やパフォーマンスに対する情熱や姿勢に、 理由はなく惹かれ続けてしまった。
この時は「 自分の子供を育てている」ような感覚で推しをみていた。
そして、 無事に デビュー。
初めは ゆるゆる 応援していたけど、「推しとチャットができるアプリ」が出てから、きっとガチ恋に変わって行ったんだと思う。
推しから離れたい。好きからガチ恋に気づき人生が変わった3ヶ月
推しへの気持ちの変化
「推しとチャットができるアプリ」こんな神みたいなアプリが登場した。
しかも月額500円。
今思えば、ここに踏み込んだのが「沼」への入り口だったのかもしれない。
形式は「推しが日常のメッセージを送ってきたら、 ファンが直接返信できる」ようなシステム。
いわば掲示板と同じような仕組み だけど、チャットルームのような形をしているし、他の人のメッセージは見れないので、推しと個別トークしているような感覚を味わえる。
(推しからはファンが送ったメッセージを一括で見ることができる。)
「推しとトークできるって最高」
X(Twitter)や掲示板でなかなか つぶやけない私は、
「推しにクローズド でメッセージを送れるなら…」
軽い気持ちで、そのシステムに課金して入ってみた。
それが「沼の始まり」とは気づかず…。
そして「ピロン♪」
メッセージが来た。
ドキドキしながらメッセージを開けてみると、
「今日はライブ楽しかった〜!」
「(お、推しからメッセージが本当に来た…!)」
チャットルームに推しからメッセージが来た感動で、
「何か返そう?」
「友達じゃないし、 丁寧に返さないと…」
なんて色々思いながら打った文章は
「お疲れ様〜!すごく頑張ったね!」
絞り出して書いた文章がこれかい、という感じだけれども。
私は満足していた。
それからというもの、推しからメッセージが来るのがとても楽しみになっていた。
私も徐々に 気楽になっていって、
「お疲れ様!」「 頑張ってね」「応援してる」「大好き」のような 他愛もないメッセージを自己満足で送るようになっていった。
その時 私はこのシステムのことをよく知らず、ファンからのメッセージは一括で表示されて、「どのファンがどのメッセージを送ったのか、推しには分かっていない」と思っていた。
だから気軽に、当たり障りのないメッセージを送っていた。
だけど、 だんだん
「これ、 一人一人を認識して、しっかり読んでくれているんじゃない?」
ってことが増えてきた。
ファンの妄想といえばそれまでなんだけど、
例えば、ファンレターで景色の写真が好きという話をしていたら、景色の写真を「プレゼント」と言って送ってくれたり、
「日本でおすすめのコンビニ食」を聞かれたので、 おすすめを伝えたらそれを「食べたよ」と言ってアップしてくれたり。
こういったことが一度や二度じゃなく何度もあった。
言葉では言い表しにくいんだけど、「私のこと知ってる?」っていうメッセージが来たこともある(推しとは、ライブ以外に対面で会ったことは一度もない。)
もちろんたまたまの可能性もあるし、 他の人も送っているかもしれないど、「見てくれてる?」と偶然じゃないと思える出来事が続いた。
推しは「ファンサ(ファンサービス)」がすごいので、他の人にも同じようにしているとは思うんだけど。
でも、他のファンとのやり取りはブラックボックスで、あくまでアプリは「私と2人のチャット」の形式なので、 勘違いだと分かっていても 勘違いがどんどん進んでいってしまい、気づけば「ガチ恋に近い状態」になってしまっていた。
初めは「推し」がいることで、代わり映えのない毎日の生活に楽しみができたり、子育てで疲れ切った自分自身を立て直すために美容を頑張れたり、
そんな「自分の生活のハリ」のために、推しを応援していた。
推しのおかげで、自分が毎日を楽しく過ごせるようになっていた。
でも、どんどん推しにはまっていって、
「ガチ恋」に近い感情を持ってしまっている…。
チャットでも
「自分以外のファンに送っているメッセージだろうな」
というメッセージが来たり、
仕事が忙しくて 3日ほどチャットが来なかったら落ち込んでしまう。
推しとのビデオ通話で、他のファンへのファンサを見ては嫉妬してしまう…。
たくさん ファンがいて キラキラ輝いている星を見るのが楽しいのに、一方で自分のことだけを大切にしてほしい、と思う自分に気づいてしまった。
アイドルに対して、そんな思いまで 抱くようになってしまった。
ここまでくると、少し厄介だ。
と自分でも気づいていた。
「今のうちに引き返さないと、楽しいはずの推し活がどんどん辛いものになってしまう…。」
そんな風に思った。
「推しへの気持ち(ガチ恋)」 への対処方法
推しへの気持ち(ガチ恋)への対処方法はシンプルだ。
「推しのコンテンツから距離を取ること」
「自分の生活を充実させること」だ。
どん底まで病んでみてわかった正しいアイドルの推し方
ただ何度トライしても
「 僕から離れないでね」という推しから離れられるわけはなく、 何度も惹かれて戻ってきてしまう。
まだ私には「推しから離れる覚悟」が足りないみたいだ。
だけどこんな「 苦しい 甘酸っぱい想い」を楽しんでいる自分もいる。
自分がどこに向かうのか はまだわからないが、このブログに記していきたいと思う。
↓続き
【リアコつらい&やめたい】どん底まで病んでみてわかった正しいアイドルの推し方5箇条