その日、私はある大切な人に別れを告げた。
とても苦しい決断だった。
正直当時は、胸が張り裂けそうなほど、苦しかった。
でも、10年経ってみて思った
「これで良かった。」
と。
今私の隣には、あの時別れた彼よりも100倍いい旦那が優しく笑っているから。
なぜ彼に別れを告げようと思ったのか？
彼との出会い
彼との出会いは、大学生1年生の頃だった。
同じ学部で、少し挨拶をするだけの仲。
当初私は彼に、特別な感情は抱いていなかった。
そもそも彼を知った時、私には別の彼氏がいたからだ。
当時の私にとって彼は完全に
「単なる男友達の中の一人」
だった。
ある日、
彼が話しかけてきた。
「さら、彼氏と別れたんや〜！」
私が当時の彼氏と別れた話を
どこからか耳にしたらしい。
「そうそう、別れちゃったわ。
フリーになった！笑
淋しいから、友達と遊びまくるわ〜！」
「そうなんや。
でもさらは、すぐに彼氏できるやろな〜。
取られる前に、自分が立候補したいんやけど。」
なんて、グイグイ話しかけてきた。
「冗談やろ。」
彼のことは友達の1人としか思っていなかったし、
友達の軽い冗談だと思って、気に留めていなかった。
はじめの頃は。
ただその日から
彼の猛攻撃は始まった。
「さら、一緒に学食行こう。」
「さら、芸能人の⚫️⚫️（私が憧れてた女性芸能人）に似てる！さらの方がいいけど。」
「おぉ！いつみても美しいな〜！」
初めは友達の軽口だと思っていたけど、
そんな風に言われているうちに、
まだ若かった私は、その彼を
男性としてどんどん意識し始めるようになっていったのだ。
彼からの告白
「さら、俺ら付き合わへん？」
軽口をかわしていただけだったけど、
ついに来た。
正直彼はタイプど真ん中というわけではなかったけど、
毎日 アプローチされているうちに
（しかも彼氏と別れて傷心中だったので）
「あり寄り」
になってきていた。
「別にいいよ。」
気づいたら そう答えてしまっていた。
それが彼との恋愛の始まりだった。
彼との付き合い
彼は付き合う前は、毎日のように連絡をしてきては、
「可愛い」
「綺麗」
「付き合いたいくらい」
「さらにあえて良かった」
みたいな内容のメールを送ってきていた。
だけど…
彼と付き合い始めた頃から、
少しずつ、少しづつ
連絡の頻度が減っていった。
初めは1日に何回もやり取りしていたのに、
付き合った後は1日に1回、
付き合って1ヶ月すると、 2〜3日連絡が取れないこともあった。
彼は結構アルバイトを入れていたので、
「アルバイトで忙しいのかな」
なんて思って我慢していたけど、
思い切って
「淋しいから、もう少し連絡の頻度あげれない？」
なんて聞いても、 スルーされてしまうだけだった。
なのに、学校の仲いい
他の友達とは遊びに行っているみたい。
…
でもそれ以上しつこくは聞けなかった。
別れを決意した、ある決定的な出来事
何度伝えてみても、彼からの態度は一向に変わらなかった。
その後からもどんどん連絡の頻度は落ち、
ひどい時は1週間連絡が取れない時があった。
そんな時、
「彼との別れを決意した、ある決定的な出来事」
が起こったのだ。
その日は12/31の大晦日。
私は祖父母の家に行っていたが、
「【あけましておめでとう】くらいは、電話しよう」
そんな風に彼が言ってくれていたので、
久々の電話を、ワクワクしながら待っていた。
そして大晦日、当時年末恒例だった
「ガキ使（ガキの使いやあらへんで）」というテレビを見終わって、
11:50
時計を見て
「そろそろ電話してみようかな」
そう思い、
「そろそろ電話していい？」
とまずはメールで聞いてみた。
11:57
一向に返事は返ってこない。
11:59
そろそろ痺れを切らして、
電話をかけてみた。
プルル
プルル
「…ただいま電話に出ることができません。」
無機質なアナウンスが流れた。
……………
え？
何かあったのかな？
もしかして倒れてるとか？
（彼はお酒を扱う飲食店で働いていて、よく飲みにも行っていたから。）
不安になりながら、何回かかけてみたけど、
彼と一切連絡はつかなかった。
祖父母の家で、 親と一緒の部屋だったので
夜更かしすることもできない。
何度連絡しても繋がらないので、
その日はしぶしぶ床に入ることにした。
でも、寝ては気になって起きて、寝ては起きて。
そんな中でも、何度も着信を確認したけど、着信はなかった。
…
そして翌朝を迎えてしまった。
「彼から連絡が来てるかな？」
ガバッと起きて、ケータイを確認してみたけど、
朝の8時、
彼からの連絡はなかった。
「本当にどうしたんだろう？」
悪いことばかりが、頭をかけめぐる。
すると、お昼前になって
ピロン♪
携帯が鳴ったのだ。
「●●とオールして、そのまま日の出見に行って、寝てた。」
そんな彼からのメッセージに頭が
「？？？？？？」
になった。
「元旦になった瞬間に電話しようって言ったのは、そっちだよね？」
「あれだけ心配していた中、友達と飲みに行って、日の出まで見に行ってたの？」
「忘れてる…？ごめんもなし？？」
私は付き合うにあたって
「信頼」を一番に大切にするタイプだ。
正直、 彼のこの発言と行動は、全く理解できず、
怒るというよりも、頭の中に
「？？？？？？？」
がずっと浮かんだ状態だった。
そしてしばらく考えた後、私の手はこう送っていた。
「私たち、合わない。もう別れよう。」
…これは、私が大学2年生の頃の話。
その後も何人かと付き合ってきたけど、
10年以上経った今でも、
彼のこの行動は一番許せなかったし、
今振り返って考えてみても、この時「別れる」という選択肢を取った自分を褒めてあげたい。
「別れたほうがいい彼氏」とずるずる続けて、20代という貴重な時間を無駄にしないで済んだから。
別れた方がいい彼氏の特徴5つとは？
こうして私もたくさん失敗したりして、結果10人以上と付き合うことになっていたけど、10年経った今やっと
「別れた方がいい彼氏の特徴」
がわかったので、共有しますね。
それは以下の特徴の人たち。
- 自分がそもそもそんなに好きではない（執着しているだけの）彼氏
- 身体的に危害を加えてくる彼氏
- 精神的に危害を加えてくる彼氏（モラハラ）
- 何か違和感がある彼氏
- 釣った魚に餌をやらない＆歩み寄る気のない彼氏
それぞれ、どんな特徴があるのか解説していくので、「あなたの彼はどうなのか」チェックしてみてください。
自分がそもそもそんなに好きではない（執着しているだけの）彼氏
私が今「あの彼と別れてよかった」と思う理由は、「彼がひどい人だから」ではありません。
「自分がそもそも、そんなに好きじゃない人だったから」
「彼と別れられなかったのは、ただの執着だったから」
です。
私は彼に押されるように付き合ってしまったけど、
正直彼のことは「唯一無二で、運命の人」と思っていたわけではないんですね。
「返事がだんだん遅くなってきた」ことで
「雑に扱われはじめている」と思っていたけど、
「今までいた彼氏という存在がいなくなるのが寂しくて」離れられなかっただけ。
もしどうしても好きなら、彼をもう一度振り向かせる方法はなくはないけど、
「執着しているだけで、好きではない人」をもう一度振り向かせたってしょうがなくないですか？
心は執着して苦しかったけど、そんなしんどい思いをするほど好きじゃなかったんです。
なので、「別に好きではない、執着しているだけ」だったら、その彼とはもうスパッと別れてしまった方がいいと思います。
「自分が彼のことを、本当に好きなのかどうかわからない（執着なのかわからない）」方は、以下で診断できるので、以下の記事も読んでみてください。
身体的に危害を加えてくる人（DV）
次の別れた方がいい彼氏の特徴の次は、言わずもがな「身体的に危害を加えてくる人」。
これは、必ず別れてください。
でもわかりにくいのが、心理的DV。
以下に当てはまるようなら、DVです。
別れないと、あなたが今後の人生を無駄にしてしまいます。
心理的攻撃
▪大声でどなる、ののしる、物を壊す。
▪何を言っても長時間無視し続ける。
▪ドアを蹴ったり、壁に物を投げつけたりして脅す。
▪人格を否定するような暴言を吐く。
▪こどもに危害を加えるといって脅す。
▪SNSなどで誹謗中傷する。
▪交友関係や電話・メールを監視する、制限する。
▪行動や服装などを細かくチェックしたり、指示したりする。
▪他の異性との会話を許さない。
.
経済的圧迫
▪生活費を渡さない。
▪デート費用など、いつもパートナーにお金を払わせる。
▪お金を借りたまま返さない。
▪パートナーに無理やり物を買わせる。
.
性的強要
▪無理やり性的な行為を強要する。
▪見たくないのに、ポルノビデオやポルノ雑誌を見せる。
▪避妊に協力しない。
▪中絶を強要する。
身体的DVの場合は、「別れたいけど、怖くて別れられない」場合もあると思います。
もし別れるを切り出すのが怖くて難しそうであれば、以下の相談機関に電話して助けを求めてください。
参考
精神的に危害を加えてくる人（モラハラ）
次に別れたほうがいい彼氏の特徴は、DVほどではないけど、わかりにくいいわゆる「モラハラ」気質の男性です。
「自分の都合通り、あなたを動かそうとしている」とか
「あなたが拒否すると怒り出す」とか
「嫌だと言っているのに、自分の親への悪口が止まらない」とか、
「嫌だと言っているのに、面白半分で何度も同じことを繰り返してくる」とか
こんなことをされているようなら、絶対に別れた方がいいです。
友達の彼氏でもこういう人がいたのだけど、結局その彼氏は５股をして、我慢していた友人は振られるという悲しい結末に…。
でも1点注意して欲しいのが、「モラハラ男性」の共通点があって、それは「外面がめちゃくちゃいい」ということ。
だから共通の友人に相談をすると「あの人、めちゃくちゃいい人じゃない？」と言われてしまうことがある。
なので、 できれば「彼氏のことを知らない友人」に「こんなことされているんだけど、どう思う？」と相談して 客観的意見を聞いた方がいいです。
貴重なあなたの貴重な時間を、そんなモラハラ男に費やす必要なんかないですよ。
何か違和感がある人
ここからは「別に危害は加えてこないけど、付き合い続けるとあなたがしんどくなる」男性の特徴を話していきますね。
次の「別れた方がいい彼氏の特徴」は「何か違和感がある人」。
そこから結婚なんてしようものなら、もう地獄の始まり。
違和感を放置して、恋愛感情のまま結婚してしまった人から、
「毎日が地獄になるし、耐えに耐えボロボロになった末、離婚することになった」という話を聞きました。
「でも 付き合ったことがあまりないから、【何か違う】っていう違和感が合ってるのか、わからない…」
そんなあなたのために、「何か違う」って、私の経験から例をあげて言語化してみますね。
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その彼とは、高校生の時に出会った。
会っている時はとても優しくて、しかも好みのイケメンで、私も彼にどっぷりはまってた。
会っている時はとても楽しいし、彼も私のことを大好きだというのを感じていた…。
でも帰ってから「今日はありがとう」とメール（※）をすると、なかなか既読がつかず。
そして3日後、「今日はこんなことをしたよ。」と メッセージが来る。
（※当時はLINEじゃなくメールだった）
「スルーされてる？LINEは苦手なのかな？忙しいからしょうがないよね。」
その頃の私はそんな風に思って、 自分の違和感を無視しようとしていた。
でも、 やり取りをするたびに違和感が。
「●●通り沿いにホテルができたみたい。」→「そうなんだ」→「1週間 音信不通」など。
なんというか、私の場合は「会話が噛み合わない？」今思えば「体目的？」だったのかもしれない
（結局高校生の頃だったので、プラトニックラブ で終わったけど）。
結局その彼とは3ヶ月くらいで、違和感に耐えられずすぐに別れを告げたけど、
（いくら顔が好みだったとしても）あの時の違和感を無視しなくてよかったと、心から思う。
あの彼と付き合っていたら、相当振り回されて消耗していたと思うから。
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こんなふうに、「彼の違和感」と長いこと付き合い続けていると、それがあなた自身を蝕んできます。
「自分を大切にできる女性」には、さらに格上の「もっと大切にしてくれる男性」が来てくれます。
「違和感」は早めに捨て去ったほうが無難です。
釣った魚に餌をやらない＆歩み寄る気のない彼氏
最後に「別れた方がいい彼氏の特徴」は経験上「釣った魚に餌をやらない＆歩み寄る気のない彼氏」。
付き合った後立場が逆転して、あなたが追いかける方になってしまってないですか？？
追いかける（愛を与える）こと自体悪いことでは無いですが、あなたの愛情にあぐらをかく男の人もいます。
そんなのタイプの人は、追いかけても追いかけても、あなたのほうは見てくれません。
あなたの精神がどんどん消耗していってしまうだけ。
なぜかと言うと、大体このタイプの男たちは
「あなたを好き」なんじゃなくて「追いかけている時の自分が好き」だから。
いわゆる「ナンパ男」「チャラ男」に多い。
「付き合う」が目的になっている男性も多いよ。
だから「ポケモンゲットだぜ！」みたいに、 彼女を捕まえるまでは燃えるけど、その後は手に入ったから放置。
あなたが尽くそうが、離れようが、どうでもいいと思ってる。
例えば、上で話した私の元彼のように、
「付き合う前はすぐに LINE の返事が来てた（むしろ向こうからたくさん送ってきてた）のに、付き合ってからは3日に1回しか連絡が来ない」とか。
「自分との予定が先に入っていたのに、友達との約束を優先する」とか。
経験上
「初めからグイグイ迫ってきたけど、その後付き合ったら、連絡頻度がかなり減った」
というタイプの人は、頑張って育てても、彼を変えるのは90%無理なので、やめておいた方がいい。
それより、もっと真摯にあなたを愛してくれる人を選んだ方がいい。
ただ一方で1つ希望があって、
「あなたのことは好きだし大切にしたいと思ってるけど、ただマイペースなだけ」の人もいる。
この「ただマイペースなだけ」の人の場合、あなたが頑張ることで、あなたとしっかり向き合ってくれる男性に育てることもできる。
もし「自分を変えてでも、その彼と付き合っていきたい」思いがあるなら、以下の記事も参考にしてみてね。
→【付き合っててそっけない彼でも】追われて溺愛される女性になる方法
さいごに：なかなか別れを切り出せない人へ
「彼がダメ男だって分かってるけど、なかなか別れを自分からは切り出せない。」
わかる、わかります。
痛いほどわかります、その気持ち。
恋愛は理性ではどうにもならないから、恋愛なんだよね。
私も恋をしている時はいつもそう。
周りにいくら「そんな男やめといた方がいい」って言われても、
「いやでも、彼にはこんないいところがある」
なんて思ってしまいがち。
特に1年、2年と長く付き合って、関係が深くなればなるほど
「この人以上に、いい人はいない！」
そんな風に思って、 悪い面が見えても「勘違いだ」と思って、彼と一緒にいようとしてしまう。
でも、10人以上と付き合ってきて、 1番理想的な男性と結婚できた私から言わせてほしい。
「あなたが少しでも疑問に感じている時点で、その人は運命の人じゃない」
「別れ」は確かに毎回痛みを伴うもの。
私も恋愛にのめり込んでいるときは、
毎回「 この人以上にいい人は現れないんじゃないか」って思う
けど、
普通に現れる。
むしろ今回の傷を背負ったあなたは、
より魅力的な女性になっているから
より魅力的な男性と、
出会うことができる。
別れは苦しみを伴うけど、
あなたが幸せになるためのステップでもあるよ。
だから、
決断を一緒に頑張ろう。
あなたの恋愛が、苦しいものから、楽しくて幸せなものに変わりますように。