「今まで大好きだったけど、彼とはもう離れた方がいいかも…」
ある日、私はこんなふうに思い悩んでいた。
「価値観が違いすぎる…。」
そう思い、決心した私は1通の連絡を送っていた。
「こういうことをされると悲しい。少し距離を置きたい。」
と…。
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苦しい恋愛は捨てるべき?
彼との出会い
彼と出会ったのは、大学2年生の頃。
彼は、友達の友達で、インカレサークルで出会った。
一目見た瞬間から、私は彼に夢中だった。
子犬のように可愛い顔。
なのにかっこよさもどことなくあって。
笑うとくしゃっとなる笑顔。
身長は170cm ほどとそんなに高くはないのに、スタイルが良くて、ファッションセンスも良くて…
何より顔が、どタイプだった。
「付き合えなくてもいいから、仲良くなりたい」
そんな風に思い、なんとか彼の連絡先をゲットした私は、ウキウキで彼にメッセージを送っていた。
「こんにちは、●●です!」
「連絡ありがとう〜!これから仲良くしてな。」
そんなたわいもない会話を続けながら、
毎回彼から連絡が来るのが、楽しみで仕方なくなっていた。
ある日、雑誌を見ていると、近所で花火大会があるということを知った。
そこで、思い切って彼を誘ってみることにした。
「●日、 花火大会があるんやけど、一緒に行かへん?」
1日経っても返事は帰ってこない。
「やっぱり無理やったんかな…?」
そんな風に不安に思いながらも、
メールをみてみると、
ピロン♪
通知音が鳴った。
「いいよ。浴衣楽しみにしてる。」
「やったぁぁぁぁぁぁ!!!」
思いがけないからの言葉に、スマホを持ちながら小躍りしてしまった。
そこから、私と彼は急激に仲良くなった。
たまに連絡が遅くなることもあるけど、
1日〜2日に1回は必ずやり取りしていたし、
「●●これ好きやったよな?」と、 私が好きな映画のキャラクターの写真を送ってくれたこともあった。
「この恋は、うまくいく」
そんな手応えがあった。
彼の悪ふざけ
ピロン♪
そんなある日、彼から連絡が来た
「⚫︎⚫︎のことが、海よりも山よりも空よりも大好き!!」
ん???
これはおふざけで送ってるの?
大好きって、友達として?
女性として?
でも、本気で送ってくれてたら私がふざけて返すと、申し訳ないし…。
何より私も好きだけど…。
どうしたらいいの…????
面白半分か、本当の告白なのか全くわからない、彼からの連絡に1日中悩んであげく、
「そんな風にちゃんと言ってくれる⚫︎⚫︎だから、私も好きなんだよ!」
と、彼からの連絡に答えてみた。
そう、私は彼を「信じる方を選んだ」のだ。
そのあとは、
付き合うかどうかの話は全くせず、
今まで通り何日かやり取りが続いていた。
次に会う時に
「あの言葉は本気なのかどうか、聞いてみよう。」
そう期待に胸を膨らませながら。
そして、次に彼と会った日、
私をどん底に貶める出来事が起こったのだ。
「そういえばさ〜あの時、なんであんな 連絡してきたの?」
思い切って聞いてみた。
すると彼が言ったのだ。
「あぁごめん!友達にどうしても送れって言われて送った!」
…
え…
は?????
よくよく聞くと、あの文章は、彼の友達が考えたものらしい。
正直理解がついていけなかった。
私は彼とのクローズドのやり取りだと思っていたから、安心して自分の素を見せていたし、楽しいやり取りができていた。
なのに、 他の人にやり取りを見せていたばかりか、
半分ふざけて、あんなに大事な連絡を送ってきたの!!???
その日は彼に悟られないよう愛想笑いで過ごしたけど、
帰って冷静になると「ありえないよね」の方が勝ってしまった。
気持ちが落ち着かなかったので、そこから彼とは、1週間連絡を取ることができなかった。
彼からの連絡
今までずっとやり取りをしていた人から1週間連絡が来なかったので、
流石の彼も、何かあったのかと気づいたのだろう。
「⚫️⚫️なんかあった?大丈夫?」
「おーーい」
何も言わずに離れてしまおうかとも思ったけど、
さすがにずっと無視をするのも彼に申し訳ないと思ったので、本当のことを伝えることにした。
「前言ってた、あのメール、嘘やったって本当はめっちゃショックやったわ。
ちょっと時間が必要やから放っておいて欲しい。」
そこから2日、彼から連絡はなかった。
「なんなん、言い訳もせぇへんのか。」
と思いながらも、 私の心は憂鬱だった。
そして2日後、
ピロン♪
連絡が来た。
「ごめん。 軽率やったと思う。
本当は●●のこと好きやったけど、言えなかったら、友達が手伝ってくれた。」
正直待ってしまっていた彼からのメールと言葉だったけど、
実際はそんなことを言われても、私の心は晴れなかった。
「そういうことをやってしまう人なんだ」という思いと
「自分の信じた心が踏みにじられた」思いと…
だから、こう思った。
「価値観が違いすぎるから、きっと今後も同じ問題が出てくるはず」
「もう彼とは、きっぱり離れよう。」
そう決心した。
………
そう思ったんだけど…
「私は好きじゃないし、別の人を探して」
そんな簡単なことを伝えるだけなのに。
彼との恋に幕を引いたほうが、 この苦しさが消えるのに。
なかなかスマホを押す指に力が入らない。
どうしてだろう…。
そんな苦しい日を数日過ごした。
数日はほとんど寝れなかった。
「今でも彼が好きなのには変わりない。」
「だから許してしまおうか…。」
「いや、でも彼を許したら、また同じ問題が起こる…。」
「きっとこれからも苦しい思いをする」
頭の中でぐるぐるぐるぐる…。
どうしたらいいのかわからなかった私は、ネット検索をしてみたり、本を読んだりして、
どうにかこの苦しい恋の打開策がないか調べてみた。
すると、ある1つのブログに出会った。
そこに書かれていたのは
「執着」と「愛」は違うということ
だった
「執着」は 自分本位の愛、
「愛」は 相手本位の愛
だということだ。
「彼に執着」してしまっていた自分に気づいたら、「自分の本当の気持ち」が見えた
このブログを読んで思ったのは、ここ数日私が彼に対して思っていたのは、「執着」だったということ。
「自分が」 傷つけられて辛いから、あなたが謝ってよ
「自分を」愛してよ。
「自分が」また傷つけられるのが怖いから、もう離れよう
この「自分が」「自分を」というのは執着らしい。
執着そのものは人間、誰しも持っている感情で悪いものではないんだけど、
恋愛において、
片方に「執着」が強すぎると、いつかうまくいかなくなってしまう
ようだ。
一方で、愛は「相手のために」という感情らしい。
そこで、私は彼のことを愛しているのか考えてみた。
「彼のために」勉強が忙しくても、サポートしたいと思う
「彼のために」メールが少しの時間返ってこなくても、理解できる
「彼のために」彼の誕生日には喜ぶプレゼントを渡したいと思う。
私は彼を「愛している」んだ。
でも、 最近の悲しい出来事によって「執着が増えすぎてしまっている」自分の感情に気づいた。
執着を手放した時の感覚
とはいえ、私は彼のことはまだ許せていなかった。
でも大丈夫。
私は自分が「彼に執着している」ことに気づいている。
だからあとは「執着を手放すだけ」だ。
執着の手放し方は上で詳しく書いているので参考にしてほしいけど、ざっくりいうと
自分が、相手に執着をしていることに気づく→彼以外の、自分の人生に目を向ける
これが執着の手放し方だ。
確かに、今まで彼のことで頭がいっぱいで、おろそかになっていた。
なので、彼への執着を断ち切るために
「勉強に集中しよう」
そう思った。
無理矢理だったけど、なんだか久々に勉強に集中するのも楽しかった。
勉強している間
「彼から連絡が来ていないか」
はじめのうちはソワソワして気になってたけど、
「通知をオフ」にすることで、なんとか乗り切ることができた。
こうやって「自分の人生に集中」し始めると「彼から連絡があるかないか」は、そこまで気にならなくなっていた。
執着を手放したら、どう人生が変わった?
そして「彼への執着が手放せてきている」
そう思った私は、彼にこんな連絡を送った。
「私の方も事情があることを知らずに、一方的に怒ってごめんね。
ちゃんと説明してくれてありがとう。」
と。
執着を手放せていない状態の私だったら、
おそらく彼が今までやってくれてたこと、 彼との今までの思い出全て忘れて
「彼がこんな人間だから、もう無理」と
一瞬で切り捨ててしまっていただろう。
でも、それでは
恋愛はうまくいかないし、
もし恋人になったとしても、長くは続かないことを知った。
価値観が違ってぶつかりそうになったとき、お互い「もういい」とすねると、 2人の関係はそこで終わってしまう。
でも「相手にも事情があったのかな」と歩み寄って考えると、2人の関係がもっといいものになるし、 自分自身も成長できる。
執着を手放すことは
「恋愛だけではなく、人生もいい方向に行かせてくれた。」
そう温かい心で思いながら、
彼とまた、今から始めることを決めた。
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